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【獣医師に聞いた】混合ワクチンと抗体検査①

こんにちは!東京都品川区大井町のトリミングサロン
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)です

以前愛犬の混合ワクチンについてブログを書きました
愛犬にワクチン接種は必要ですか?

今回獣医さんから直接お話を伺う機会がありました(^-^)
お話してくださったのは目黒区にある安田獣医科医院にお勤めの
獣医師 宮本先生です

そもそもなぜ混合ワクチンを打つのか、抗体ってなんだろう?
ワクチンに副作用はあるの?抗体検査ってどんなこと。。などなど

私たちが疑問に思っていることに答えて頂きました

ワクチンはなぜ打つの?

私たち人間にもワクチンってありますよね
有名なのは「インフルエンザワクチン」
他にも「破傷風」や「結核」「日本脳炎」など様々なものがあります

ワクチンはなぜ打つのでしょうか?

それは

「病原体の情報を身体に入れること(接種すること)で病原体と戦う武器(抗体)を作る」

為です

もしワクチンが無かったら。。

感染した動物は、身体をむしばむ病原体と闘いながら
身体に抗体が作られるまでの間、がむしゃらに頑張るしかない。。(今の新型コロナがまさにそうですね。。)

特に体力のない仔犬、老犬、持病がある子はその闘いに負けて
命を落とすことも少なくないのです

抗体ってなぁに?

抗体とは病原体を退治する武器であり、感染してから作られるものです

『じゃあワクチンを打ったらそれが原因で発病してしまうのでは!?』
と心配される飼い主さんもいると思いますが

ワクチンに含まれる病原体は

  • 毒性を弱めたもの
  • 毒性を除いたもの

なので高い安全性の上で抗体を作ることが来ます
弱めたものでも除いたものでも、作られた抗体は病原体から十分な防御をしてくれます!

よく、高齢のワンちゃんにワクチン接種は危険!とか
もう寿命だたら必要ないでしょ?散歩もいかないし。。と思われがちですが

逆に免疫力が落ちた高齢犬の方が、病原体から身体を守るためには必要なんです

身体に抗体を作るためにはワクチン接種は必要なのですが

ここで大切なのは

身体に抗体があればワクチン摂取は必要ないのです!

どういうこと?身体に抗体がある無いはどうやったらわかるのでしょうか?
それがワクチンの『抗体検査』なのです

ワクチンの副作用は?

抗体が無くなったら困るから
毎年打てば問題ないんじゃ無いの?だって安全なんでしょ?と思われるかもしれませんが
ワクチンの過剰摂取は副作用のリスクが上がります

愛犬にこんなことが起こるかもしれません

  • アナフィラキシーショック(呼吸困難、意識不明など命に関わる症状)
  • ムーンフェイス(顔面が腫れる症状)
  • 免疫介在性溶血性貧血(自分自身の赤血球を壊してしまう病気)などの自己免疫性疾患の誘発

特にアナフィラキシーショックや自己免疫性疾患は命に関わること

気軽に毎年ワクチンを打つはちょっと危険な考えかもせれません

これを回避するためにも『抗体検査』が有効なんです

実は北米、欧州、オーストラリアなどでは、成犬のワクチン接種を毎年行うのは推奨されていません
抗体検査で必要なものだけ接種しているのです

なぜ日本ではまだまだ抗体検査が広まっていないのでしょう。。(^^;;

それは日本の動物医療において
ワクチネーションプログラムがアップデートされていない問題(ずっと昔の習慣のまま。。)
そして私たち飼い主側の需要も少ない。。のかもしれません

『ワクチンは毎年打たなきゃいけない』という
今までの「当たり前」に疑問を持たないといけないのだなぁと
私自身も思い直しました

 

長くなってしまうので今回はここまで( ˘ω˘ )
次回は「抗体検査」についてお知らせします♪