こんにちは!東京都品川区大井町にあるトリミングサロン
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)です
いきなりカミングアウトしますが。。
私。。
シニア犬(老犬、高齢犬)大好きなんです(笑)
なんなら正直なところ、仔犬よりも好きかも。。♡(笑)
シニア犬を集めて一日中見ていたい
そんな欲求もあります(かなりマニアック)
いつからそうなったかというと、動物病院に勤めていた時代に開花しました( *´艸`)
とっても一生懸命生きていて、欲求に素直なところが
高齢になるにつれてだんだん爆発していくところが魅力的なんです
トリミングサロンでのシニア犬受け入れ規制
トリミングサロンによっては犬の年齢に制限しているところもあります
その定義は「7歳から」「10歳から」「14歳から」と
お店によってさまざまだと思います
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)では制限は設けていませんが
その前に必ず飼い主さまとカウンセリング&愛犬の状態を確認します
そこで当店では受け入れが困難だ、危険だと判断した場合は
申し訳ございませんがお断りさせていただいております
年齢制限を設けていない理由
年齢制限を設けていない理由は
わんちゃんの年齢で一概に境界線を引けないからです
よく「小型犬は10歳からシニア」と耳にしますが
10歳でも健康的な子はめちゃめちゃ元気ですよね
飼い主さんの引っ越し等で
今まで行っていたサロンと離れなくてはいけなくなった時
10歳を超えた子がなかなか受け入れてくれる場所が少ない
という問題も実際起きています
お断りするサロン側の気持ちもすごくわかりますし
困っている飼い主さん側の気持ちもすごくわかります
なので、当店では年齢で制限せず
カウンセリングで決めさせていただいております
その際にはきちんとリスクがあることをご説明させていただきます
シニア犬をシャンプー、トリミングするリスク
シニア犬をシャンプーやトリミングをするリスクは決して低いわけではありません
ぜひ飼い主さんに理解していただきたい点は
「いつまでもあの日の愛犬ではないこと」
犬も私たちと同じようにだんだん歳をとります
そしてそのスピードは私たち人間より早く進みます
毎日、毎日見ているので愛犬の変化には気づきづらいですが
確実に普段できていたことができなくなっていきます
私たちもそうですよね
20代の時に普通に遠くまでボールを投げることができていましたが
60代ではその飛距離は自然と落ちていきます
むきになって投げると肩を痛めたり怪我をします(笑)
10代にマラソンをしたことがあっても
50代で急に始めたら動機や息切れが止まらず
危険な状態で病院に救急搬送されることもあります
月に1回の愛犬のシャンプーやトリミングも同じように考えられます
ずっと立ってられたわんちゃんが立つのが辛くなってきたり
ハァハァすることですごく苦しくなったり
今まで我慢してできていたことができなくなってきます
わんちゃんにとってシャンプーやトリミングをすることは
結構な全身運動なんです
なので年齢とともにシャンプーの時間を短くしたり
トリミングのスタイルも早く終われるようなスタイルにチェンジすることも大切です
若い時にできるカットスタイルとは変化していく
私たち人間も
若い時にできたヘアスタイルと歳をとってからするヘアスタイルには変化が出てきますよね
- 毛量、毛質の変化
- 好みの変化
- お手入れの変化
このあたりがキーワードだと思います
私は今、美容室にいくとパーマとカットまたはヘアカラーとカットをしているのですが
特殊なパーマだったり、こだわったヘアカラーなどをしたりするので
4時間ぐらい美容室の椅子に座っています(;^ω^)
30代の私でもなかなかしんどい状態ですが、これを60代でもやるかと言われると
やりたい気持ちはあるかも知れませんが、4時間も座っているのが辛かったり
もしかしたら髪も薄くなってたりして思っていたスタイルにはならずショックを受けるかも知れません
わんちゃんでも同じことが言えると思います
しかし、わんちゃん自身はその「カットスタイルを変更する」という選択ができません
それを決めるのは他ならぬ飼い主さんです
つまり「年相応のカットスタイル」を選んであげることも大切なんです
見た目が若々しくても
シニア犬でも見た目が若々しくて元気な子が沢山います
普段から運動をしている子なんかは筋肉量もあって年相応に見えなかったりします
しかし、見た目も歳をとるのと同じように
私たちの目に見えない所、体の中身である臓器も一緒に歳をとっていきます
肝臓も腎臓も肺も消化器官も。。そしてもちろん脳も心臓もです
毎日毎日変わることなく働いてきたとっても働きものな臓器たちも
いつまでもあの日の「若さ」を保つことができません
それが「老化」です
犬は環境の変化に弱い
犬は環境の変化にとても敏感で弱いというのをご存じでしょうか
当店ではこういった高齢犬はお断りせざる負えません
- 今まで一度もトリミングサロンに行ったっことがない、もしくは頻度がすごく少ない
- 心臓病を持っている
- 環境の変化に強い興奮、恐怖、ストレスを持ってしまう
高齢犬に限ったことではないですが、特に高齢犬には重要なことです
どれも共通して言えることは「心臓がどきどきする」ことです
心臓はおおまかにいうと体全身に酸素を送るポンプの役割をしています
その心臓がどきどきして心拍があがる時
働き者の心臓は「体が酸素を欲しがっている!頑張って届けるんだ~!」と
すごく頑張り始めます
このすごく頑張る心臓の行動は心臓の「負担」になっています
単純にいうといつもより仕事量が急激に増えたのです
これが高齢犬にとってはとても危険なんです
老化している心臓を頑張らせる行為はなるべく避けてあげるのが得策です
そのために必要なこと
高齢犬を急激に緊張させないためには
いままでの「経験」が必要なんです
- いままでお家でシャンプーしていて16歳で初めてトリミングサロンに出す
- 月に1回トリミングサロンに出している16歳
とは同じ16歳ですが明らかに「経験」が違うのがわかりますか?
わんちゃんは「経験」していれば許容量が広がります
「あぁ、いつものあの場所ね」「あぁ、これするのね」とわかれば
そこまで緊張せずに「いつものこと」ができます
お家でシャンプーすることが悪いことでは決してありません
ただ、一度も違う環境を経験していないのに16歳で急に経験させるのは
わんちゃんにとってとても緊張するし負担になることを理解していただきたいです
人間の都合で急にいままでやっていたことをやめて
「お前だけで知らない所でやられてこい」というのは何とも酷なことだと思いませんか?
例えばいままでずっと日本で暮らしていたのにある日急に「行ったこともない外国に行け!」と強制的に行かされたら。。
私だったらナーバスになってしまいます
私はお家でもシャンプーやお手入れができることを推奨していますが
できれば「いつかの日のために」飼い主さん自身の年齢も考えていただいて
飼い主さんご自身でずっと出来ない可能性があるのならば
トリミングサロンや動物病院でお願いすることも「経験」させてあげると良いと思います
高齢犬利用承諾書をご用意しています
以上のことなどを踏まえた上で
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)にてシニア犬を受け入れる際には
「高齢犬利用承諾書」にサインをいただいています
残念ながら100%安全です!とは言い切れません
しかし、100%に近づけるよう細心の注意を払ってそのシニア犬と向き合い
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)でも受け入れられる子は行っていきます
その為には飼い主さまのご理解やご協力が不可欠です
愛犬の最期の日まで
愛犬が元気で健やかにきれいな容姿でいて欲しいと
飼い主さんは誰もがそう願っていると思います(私も飼い主としてそうです)
その日を無事に迎えられるように
Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)は飼い主さん、わんちゃんに寄り添っていきたいと思います