こんにちは!東京都品川区大井町にあるトリミングサロン Dog salon Bebegim(ドッグサロンべべイム)です
今回は私がトリマーになったきっかけのお話です
実は去年の今頃
実家で飼っていた先代の犬が17年という犬生に幕を閉じました
ホームページの私の自己紹介にいるわんちゃんです
アメリカン・コッカー・スパニエルという犬種で
名前はガブリエルくん(通称ガブちゃん) 男の子です
この子は私の人生を大きく変えてくれたキーパーソン(ドッグ)です
この子がいなかったら、たぶん今この仕事はしてないだろうなぁ。。と思います
これが犬なの?
ガブちゃんは私が高校3年生の時に家族の一員になりました
他のお家で飼えなくなって、まわりまわってうちの家で迎えたわんちゃんです
(たぶんその理由は後程あきらかになります)
ガブちゃんはもう1歳を過ぎていて立派な成犬でした
初めてガブちゃんをみたときは正直な気持ち
「。。顔、可愛くないな。。」
と思いました(笑)
高校3年生の頃の私の『犬』のイメージって
柴犬みたいなのとか、ゴールデンレトリバーとかチワワみたいなのとか そういう感じをイメージしていました
しかし当時のガブちゃんはすごく眉山?眉間?に力入っていて、すごく険しい顔をしていました
でも犬がうちに来たのはすごく嬉しかったし
これから楽しい犬との家族ライフ♡とか思っていました
が!
迎い入れた初日に事件が起きてしまいました
母親 ガブちゃんに手首を本気で噛まれ大流血。。
まさに惨劇
すぐに病院へ。。
何針も縫う大怪我をしてしまいました。。
そして彼の名前は『咬みつく』からのニュアンスで『ガブリエル』になりました(;^ω^)
問題犬?でも本当は。。
ガブちゃんがいろいろな家庭で受け入れられなかった理由が初日にわかったような気がしました
それでも私の母親は強い人なので
ガブちゃんを保健所に連れていくことはせず
家族の一員となりました
(後日、母親のその理由を聞いたら、うちが見放したらこの子はきっと保健所行き確定だと思ったから。。でした)
ガブちゃんは素人だった私たちにとっては
どこで怒りのスイッチが入るかわからないところがあったのですが
基本的、家族には友好的になってきました
(彼はとても賢かったんだと思います)
ガブちゃんは私の『犬』のイメージをみごとに壊してくれた子です
犬は散歩が好き! → 散歩嫌い 曲がり角の度に家に帰ろうとする 行きはすごく歩くの遅いのに帰りは軽やか
散歩が嫌いな犬がいるということを学びました
犬は犬同士仲良くする! → 他のわんちゃんとは一切仲良くしない 目線を合わせない視界にいれない 逃げる震える
犬が嫌いな犬もいるということを学びました
犬は他の人にもしっぽをふって喜ぶ → 一切そんなことはない 震える固まる なんならちょっとうなってる
他の人にあわせても犬はしっぽをふらないことを学びました
いわゆる当時でいう『問題犬』とか『ダメ犬』とかのレッテルが貼られるような子でした
そこから『なんでガブちゃんはこうなんだろう?』と思い
「アメリカン・コッカーとは」とかの犬種別飼い方の本とかインターネットで調べたり
「いぬのきもち」という雑誌を読んでいたと思います
そこからだんだん犬のことに興味が湧いてきて
『もっとガブちゃんの思っていることが理解できるようになれたらいいな。。』と思いました
当時はそれぐらいしか考えていませんでしたが
今思えば幼少期にそういった『経験』をガブちゃんはしてこなかったんだと思います
他の犬にも他の人にも他の環境にも。。経験していなかった
もしくは嫌な思いをしていたのかもしれません
人間が勝手な『犬』のイメージを彼に押し付けて 期待して 失望して
彼を受け入れることをしていなかったんだなと思います
この時にもう少し一緒にトレーニングをしたり、ドッグトレーナーさんに相談していたら
未来は変わっていたかもしれません
そんな彼に私たち家族ができること
ガブちゃんは当時はお留守番が多くて
お留守番中は玄関ですごく吠えていた記憶があります
ガブちゃんの主な行動は
- 散歩をするためにリードを付けようとすると逃げる
- ごはんの時間はワンワンそわそわ→食卓を荒らすのでハウスさせられる
- ごはんを食べたらハウスから出せ!と要求
- ピンポーンがなったら気が狂ったように荒れる
- 電話がなったら気が狂ったように荒れる
- ひっぱりっこで遊ぶ→だんだん持ち手側を攻められる
- 母親のベッドを占領近づいたら唸りまくる咬みつく
『うちの子咬むから』
それを合言葉のように、当たり前のこととして受け入れていました
そしてそんなところもありますが、ガブちゃんがなんだかんだ家族は大好きでした
私が動物の専門学校に通うようになり
そこで犬の行動学を少し学んだり、犬の知識が増えていくことで
ガブちゃんへの考え方も私の中でどんどん変わっていきました
今からでも何かできるのかな。。?
そんな中、訳あって新しいトリミングサロンにガブちゃんを出した時
『下痢が止まらないのでお迎えに来てください』とサロンさんから言われ
作業途中のガブちゃんが帰ってきたことがありました
ガブちゃんは新しい環境に対応ができず、トリミングを続けることができなかったんです
なかなか衝撃的な出来事でした
そんなにストレスを感じてしまったんだねと
なんだか彼がかわいそうになりました
だったら私がやろう!と。。
そこから私はガブちゃんの生涯の専属トリマーになろうと決めました
ガブちゃんがストレスなくトリミングできるよう
君にちょっと慣れている私が頑張ろうと思いました
つづく。。